料理人のひとりごと 【料理人と料理の存在意義とは】~海外経験をしている中で考え直したこと~
さて今回は踏み込んだ話を聞いていただきたいと思います。
①料理人の存在意義とは…
②料理の存在意義とは…
僕が料理人になりたかった初めからの理由
それは…『人のために働く』でした
人における生活基本であり欠かせないもの
<衣・食・住>
その分野における仕事をしたいと思ったのが始めで
それらを掘り下げていった時に ”食” というものは
地球上における生物全てにおいて必要不可欠なものであることは間違いありません。
人は水を飲まずに4~5日間
人は食事をとらず、水分と睡眠をとっていれば2~3週間生きるとされています。
食べたものがあなたの身体の一部になりますし、体内で働くエネルギー元となります。
その生きる上で欠かせない食事というものが大切なのだと改めて気づいてほしい、
また気づかせることができる存在が料理人なのだと僕は思います。
僕の考えは今も変わっていませんし、海外で働いてみて尚更感じ取れたものです。
ただ食べてもらいたいわけではありません
人間は年月を取るにつれ美味しいものを食べるという手段を手にしました
食材を<調理する>から<料理する>に変わったのです。
読んで字のごとく
料理は
『理(ことわり)』を『料(はか)る』
ものです
→理とは、物事の道筋を立てて考えること、料るとは、はかって処理をすること。
米をはかり、水をはかり、火加減をすることで米は飯という食べる代物に変化します。
つまり料理を広い意味で置き換えるのであれば
食事を作る工程の前の段階から仕上げるまでが<料理>といえると僕は思います。
(生産する人がいて、それらを販売する/購入する人がいる。そして調理する人がいて、食べる人がいる)
作られた料理から何らかのメッセージを与えられることができるのが料理人です。
例えば人は、
寒い時に暖かいものを食べたりすると体はホッとし喜びます。
その感情は『生きている』と思わせる感情であり、実感させられる瞬間です。
そして前向きな思考が芽生え、『生きよう』とまた考えます。それが希望です。
これは根本的な人における本能的な感情ではないでしょうか?
また料理に添えて携わっていく、お店、雰囲気や他のお客様なり、料理に繋がる人々
それらも踏まえて
料理=生きる=希望 という形になる
人間における三大欲求の一つ ”食欲” 又は、食べることは生きることを表す。
食は単なる生命維持以上の意味を持っている。
美味しい食事を食べるだけで人は幸福になれる。
コミュニケーションの場にもなることもあり、
場所とモノによってはコミュニケーションの質が変わることもある。
これを伝えることが現代社会における料理人の存在意義ではないでしょうか。
<最近思うこと…>
食に関してですが
食事制限のほかに食品制限をする人がいるのはご存じでしょうか?
海外で暮らしてみて数多くの食品制限主義者の方に出会い、その人が食事について、かつ生き物についてお話をしてくださったこととても僕にとってはいい意味で衝撃的で何らかの形で携わりたいとも思っていました。
皆さんも少しは聞いたことはあると思います。
・vegetarian (semi-vege, lacto ovo vege, oriental vege, etc...)
菜食主義者、卵や乳製品を食べる
・flexitalian 菜食主義ではあるがいつもではない主義者
・pescatarian 魚介以外の動物の肉を食べない主義者
・pollotarian 鶏肉などの禽獣は食べるが他の赤身肉や魚介類を食べない主義者
・fruitarian 果実食主義者
・liquidarian 液体のもののみ摂取する主義者
中には breatharian ”ブレサリアン” と言って無飲無食で空気を吸うだけで生きている方もいるようです。それには驚きました。
後日、詳しくBlogに書き留めていきたいと思います。
これからもよろしくお願います。